
Photo by National Cancer Institute on Unsplash
バイオ情報はエナジー
COGNANOは、コンピューターを利用した創薬を目指すベンチャーです。 アルパカから得られた大きなVHHデータは、私たちを新しい創薬プラットフォームに導きます。 私たちのゴールは、薬のデザイン/開発を最適化することです。この目的のため、多数のバイオエキスパートとITエンジニアが結集しました。世界に存在しなかった「全ての新型コロナ変異に耐えうる抗体」を機械によって創発しています。これを機に、人類が見たことがない「知られざる抗原分子(UNMET NEEDS)」を続々と探索発表していきます。
12年
VHH抗体の研究
50種
抗原
3億リード
抗体遺伝子
3千万クローン
ラベル付き抗体のシーケンス
Photo by Who’s Denilo ? on Unsplash
ピッチ
2022年8月8日に京都産業21が主催する「エンジェルコミュニティ交流会」が開催されました。これは、その時にCOGNANO代表の伊村が行ったピッチの動画です。
VHH抗体
われわれDNA生物にとって、ゲノムは終生変化してはならないものですが、抗体遺伝子だけはほとんど無限に変容することができ(ハイパーミューテーション)、後天的に獲得した抗体はウイルスや細菌やがんと戦ってくれる武器になります。その意味で抗体は自然が生み出した傑作です。進化上、八つ目うなぎなど軟骨魚類から発生しており、その後さらに複雑な形式(2軽鎖+2重鎖=4量体)を取るようになりました。1989年、アルパカ、リャマ、ラクダが持っている抗体の一部は、例外的に重鎖のみから構成されることが偶然発見されました。重鎖抗体はシンプルな構造だけに、解析が容易で工業生産にも向くことが期待され、ベルギーとEUの後押しでAblynxというバイオテックが誕生しました。ここで企画された「必要最小限にまでシンプル化した小型抗体」をVHH抗体、またはnanobodyと呼んでいます。なぜラクダ科動物が重鎖のみの抗体を持ってい...
プロジェクト
免疫応答と機械学習のシナジー
脊椎動物は軽鎖重鎖からなる複合体(フルボデイ)抗体を作る能力を有しますが、ラクダ科動物だけは、フルボデイに加えてシングルドメイン抗体を持っています。シングルドメイン抗体はリンパ球遺伝子から簡単に遺伝子ライブラリ化することができ、免疫されたラクダ科動物が創出した抗体はビッグデータとなります。
分子間相互作用(抗原抗体反応)を利用したバイオパニングでラベル化されたデータは、COGNANOの独自アルゴリズムで統合され、抗原分子への結合特性(結合親和性、エピトープ)が予想できるようになります。莫大なリアル抗体データを機械学習することで、抗体特性を計算し、シーズとして高速に提供できるCOGNANO社オリジナルのプラットフォームです。
なお、免疫しないナイーブライブラリを解析しても、結合抗体の種類が少なすぎるので、機械学習の教師データにはなり得ません。従来のマウスに比べて1万倍の効率で目的の抗体を見つけられます。
お知らせ
- Publication
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日経バイオテクにCOGNANOの取り組みが掲載されました
2022年12月1日
- Event
鹿児島のITイベント「さくらじまハウス2022」に登壇
2022年10月8日